冬の過ち

誕生日 初めて言葉を交わした日
その時に 歌ってくれたハッピーバースデー
秋風が 二人の間を通っても春風に感じた
それからは 雪さえも二人の前では姿を消して行く

いつも二人手を繋ぎ 互いの温もり確かめていた

誕生日 贈った誕生石の指輪
その時に 世界一の笑顔でそっと指に通したね
夏の陽が 二人を照らし誰にも負けず輝いていた
それからは 嵐さえ二人を避けて通り過ぎて行く

いつも二人見つめ合い 互いの存在確かめていた

冬の空 君の笑顔が減り始めた
久々に 冷たい風を感じたことに気がついた
君の事 理解していたはずが押し付けていただけ
それからは 淡々と時間だけが二人を流して行く

いつしか繋いだ指の間を 冷たい風が吹き抜けていた

さよならも 言わずに君は翼広げ風のように去った
知らぬ間に もう他の誰かの姓を名乗っていたんだね
この胸に 過ちのトゲが刺さり続ける
この痛み 耐え切れずに違う痛みを求めていた

涙に隠れてかすむ雲 ぼんやりいくつも流れていく

過ちは過ぎて気づく 遅すぎた言葉はもう伝わらない
時が過ぎていつしか 思い出に変わったとしても
この胸の痛み忘れない いつも翼を広げていていいよ



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